〜自然治癒力(ホメオスタシス)について〜
 
人間を始め、あらゆる動物には、生まれながらにケガや病気を治す力が備わっています。
ケガや病気にかかってしまって、どんなに発達した手術や治療を受けたとしても、「自然治癒力」が無ければ元の健康な状態にまで回復することはできません。
*ホメオスタシス(homeostasis)とは恒常性ともいい、生物が体内・体外の環境の変化にかかわらず、形態的・生理的性質を一定に保とうとする性質のことです。
今回は解りやすく、自然治癒力=ホメオスタシスという事で話を進めていきます。
美容・健康に関するそれらの根底にあるのが「自然治癒力」と いう人間が本来持つ力で、この力が健康と美容の全てを支えているのです。
自然治癒力が低下するとあらゆる病気・ケガに抵抗できなくなり、風邪 も引きやすく治りづらくなり、肌荒れ・ニキビ・ニキビ跡・赤ら顔・シミ 等の肌トラブルも治りづらくなります。
「自然治癒力」は若い時がピークで、その後は加齢と共に力は落ちていきます。

・自己防衛機能=外敵と戦う力  
・自己再生機能=傷を負って細胞が壊れても、元の状態に修復する力

「ケガをする・傷を負う」ということは、細胞が壊れると言うことです。
そして、その壊れた瞬間から、細胞は自らの力で元に戻ろうとします。
しかし、そこで様々な外的要因が細胞を攻撃して、再生できないよう邪魔をします。
そのような時に、SOD・顆粒球・リンパ球などが、細胞を攻撃する外敵と戦ってくれます。
そして我々自身は傷に消毒液を塗布したり、絆創膏を貼ったりして、外敵の侵入を防いでいるのです。こうして体内の自然治癒力と意識的な働きかけにより、傷を負った部分の細胞の再生が完了すれば“ケガが治った”ということになるのです。
しかし、近年の調査結果による、20年前と現在の自然治癒力の活性率を比較したところ、どの年齢層も軒並み低下しています。40代に至っては、およそ3割も低下しています。
自然治癒力を支えている自己防衛機能が弱まれば、自己再生機能も弱ま ります。
結果的に自然治癒力自体も弱まる事になるのです。さらに無理なダイエ ットなどをしていると、自己再生機能にも大きな影響が出る可能性があり ます。


白血球の一種で、リンパ管・リンパ節・リンパ性器官からなるリンパ系に存在し、T細胞・B細胞・NK(natural killar)細胞を合わせてリンパ球といいます。体内に入った異物を分解・排除する働きを持ち、日々進化するエイズウイルスやインフルエンザウイルスにその力を発揮します。
このリンパ球の力が弱くなっていると、インフルエンザやエイズ、肝炎などにかかってしまいます。またリンパ球はガン細胞にも効果があります。


白血球の一種で、主に細菌・雑菌などの異物を分解し、排除する働きをしています。
食中毒を起こす様々な菌やO-157やピロリ菌などと戦 い、ケガなどを負った時、傷口から侵入した細菌をやっつけてくれる活躍をします。
この顆粒球が働かず菌がはびこると食中毒・コレラ・結核・破傷風・胃潰瘍・赤痢を引き起こしてしまいます。顆粒球は主に血液中に存在します。

(super-oxide dismutase=超酸化物不均化酵素)
人や動物の肝臓などの臓器や血液中に微量に存在する生理活性酵素。
細胞そのものを破壊、炎症をおこす活性酸素を分解する働きをもつものです。
SODが正常に働かないと動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中・肝機能障害などの障害が起きます。
SODは主に各細胞ひとつひとつに存在します。
上記の自己防衛機能の三大要素は身体の中で常に戦っています。しかし、自己防衛が出来上がるのは15〜16才の思春期までの間です。
現代人を取り巻く快適な環境や、無闇に氾濫している薬物も、自己防衛機能をあまり必要としない過保護な状態を作り出してしまっています。また、無理なダイエットや偏った食事をしていると、自己防衛機能に必 要な栄養素も足りなくなってしまいます。そうなると、防御力は弱体化し、自己再生が出来なくなってしまいます。
そして、快適な生活環境とは裏腹に益々増加傾向にある排気ガスや大気汚染、紫外線などで悪化する社会環境による更なる弊害は、細胞を脅かす外的要因を増加させます。
外的要因が増えれば当然今までの防御力では間に合わなくなり、守っても守っても追いつかないという状況になっていきます。
さらに、社会環境の悪化だけでなく現代人の不安に追い打ちをかけるかのように、自然治癒力低下の新たな原因(サーカディアンリズムの乱れ)を唱える学者もいます。

「サーカディアンリズム」とは人類誕生から刻み込まれた生体リズムのことです。
数十億年もの間、太陽と共に生活をしてきた人類は、陽が昇ると起きて活動し、陽が沈むと寝て休息をとるといった生活リズムが身体に刻み込まれています。
調査結果によると、顆粒球は昼間の活動時に、リンパ球は夜の休息時に、生成率が高いことが判明しています。
つまり、夜更かしなどの不規則な生活を続けていると、「サーカディアンリズム」が乱れ、「顆粒球」と「リンパ球」のバランスが崩れてしまうの です。
顆粒球は細菌を処理する大切な細胞ですが、増えすぎると過剰反応を起こして、炎症が治らないとか傷口が塞がらないという症状を引き起こします。
また、顆粒球が増えすぎると必ずリンパ球の低下が伴います。
いわゆる免疫機能がおちる状態になり、こうなると、ケガをしても治りづらくなり、当然、ニキビなどの肌トラブルを起こしてもなかなか治らず、ニキビ跡・ シミになりやすく、風邪も引きやすく治りづらくなります。しかも、ありとあらゆる病気に対抗できない身体になってしまいます。


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